やりとり
勝手に期待して、期待が裏切られて苛立ちを覚えた。
誤解だよと人はいうが、誤解でもなんでもなかった。
単に私はその人々にとって存在しなかったのだ。
その程度だっただけの話。
それは一向に構わない。
ただ、それを人は何故か隠そうとした。
それが全く許せないのであった。
何故偽善者振るのだろうか。一体何のために。
ある人はメッセージカードを添えたプレゼントを渡してきた。
心の篭った演出だな。嬉しいものである。
しかし、その文章の型を見るなり、以前他の人に贈った時のメッセージとほぼ同じ型をしていたことに気づき、呆れた。
中途半端なことをするぐらいなら始めからメッセージカードなんてよこすな、と思った。
私はメッセージカードを渡さなかった。きっとそれで正解だったと思う。
人が偽善者振るのは相手のためでなく、自分自身のためなんだろう。
しかしそんな見栄のために私を巻き込まないでいただきたい。
そう切に願う。