万華鏡の世界

自分と自分と時々君

片想いの果ては自らの問題ばかりで

片想いは変だ。相手のことが良く見えない。

自分のことばかり見える。

孤独が私の目を濁すようだ。

それを避けようと孤独を感じる時には相手を求めないようにしている。

相手を思い続けるということがどういうことなのか分からない。

相手のことを考えていても、いつの間にか自分の問題ばかりにぶつかってしまう。

自分は相手の望むような語りができない。

もとより相手の望むようなものを想定してしまうことは傲りなんだろう。

とはいえ語る力がなさすぎる。

君の興味の内にいない。

元々外側の人間だ。

いつも片想いのうたを書くと、孤独に結びついてしまう。

片想いの関係性を描けるはずもなく、独りよがりになってしまう。

同じテーマを延々と書き続ける私は、見えない牢獄の中に閉じ込められているようだ。

例え何らかの形で結ばれたとして、

つまり相手が私を見てくれたとしても、それは決して「繋がった」という体感にならない。

永遠に片想いは片想いのままである。

言葉や体や行為を重ねても埋まらない何かを抱えながら、

延々と孤独について考えながら死んでいくのだろうと思う。

また、君にとって興味のないことであっても、私は読書をやめないし、勉強の方向性を変えることはないだろう。

君が興味をもっていることに、君が興味をもっているからもつのでなく、

自分の興味が君とたまたま重なれば良いなという片想いを抱いて生活したいから。

 

誤解のないように注釈しておくと、この「君」はブログを見られる人のいずれかであるという意味ではない。

去ってしまった人含めて私が片想いしている相手皆を意味する。

『存在の耐えられない軽さ』を読んだ。

 

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

 

 以前紹介した本をようやく読み終えた。結局私はこの本の何かを捉えるどころか受け止めることもできなかった。しかし、興味深い文章に出会すことができた。

「私」というものの唯一性は、人間にある思いがけなさの中にこそかくされているものである。すべての人に同じで、共通のものだけをわれわれは想像できる。個人的な「私」とは一般的なものと違うもの、すなわち、前もって推測したり計算したりできないもの、ベールを取り除き、むき出しにし、獲得することのできるものなのである。  

この後の文が特に興味深い。

 彼は女に夢中になるのではなく、その女の一人一人の思いもよらないところにひかれるのだ。別なことばでいえば、一人一人の女を違ったものにする百万分の一の差異に夢中になるのである。

中略

もちろん、われわれはその百万分の一の差異を、よりによってセックスに求めようとするのかと質問することができる。差異をそれぞれの女の歩きぶりとか、グルメ嗜好とか、芸術的趣味に見出しえないのであろうか?

もちろん、百万分の一の差異は人間の生活のあらゆる領域に存在するが、それはどこでも公然と白日の下に晒されていて、それを探す必要もなければ、メスを使う必要もない。

 中略

ただセックスにおいてだけは、百万分の一の差異が貴重なものとしてあらわれてくる。というのは誰でもが得られるものではなく、努力して得られるものだからである。半生記ほど前には、女の愛を勝ちとるために多くの時間を捧げなければならなかった。そんなわけで獲得のために捧げられた時間が獲得されたものの価値をはかる物差しとなった。 

 私はこの文章に出会うためにこの途方も無くつまらない散策を続けたのだ、とさえ思った(面白く読んでいる人には申し訳ないが)。私自身、ここにあるようにセックスに何を求めているのかと問われるとこの唯一性なのではないかと考えることがしばしばある。心地良さを求めるのは当然であるが、人間として何を求めているのだろうという問いになかなか明瞭な答えを見出してはいなかった。言葉を与えられた今、なるほどこれは私の心情に近いかもしれないという感覚を覚える。

しかし、価値をはかる物差しとして時間を必要としているのかという点には疑問が残ってしまう。腑に落ちないポイントである。なぜなら時間をかければかけるほど喜びが増すかと言われるとそうではないからだ。(快感としての悦びは増すかもしれない)

また、私はセックスのみに百万分の一の差異を求めるのではない。セックスにおいても求めるのである。「歩きぶりとか、グルメ嗜好とか、芸術的趣味」にも見出したく思う。

というように、やや異なる点はあるものの、引用部の内容には概ね同意しているし、良き読書経験になったと思った。(というより苦労して読んだのでそう願いたい)

ハンドメイドを再開します(多分)

 

シンプルかわいいマニキュアフラワーのアクセサリー

シンプルかわいいマニキュアフラワーのアクセサリー

 

 表紙の作品に惹かれて購入しました。新たなジャンルに挑戦です。

というわけで、材料の要となるマニキュアを大人買いしてきました。

(といっても100均だよ)

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材料が全て揃っていないので、揃い次第製作します。

 

ちなみに更新が暫く途絶えたのは鬱による影響です。今後も度々起こるかもしれません…。

簡単なきゅうりの漬物を漬けてみた

レシピはこちら

cookpad.com

 

一週間漬けた方が美味しいらしいというわけで、一週間漬けてみた。

材料を袋に入れて冷蔵庫で放置という簡単な作業。

 

①袋にいれたばかりのもの

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②しばらく時間を置いた状態

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③完成

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もぐもぐ普通に美味しい。とお皿に乗せた分の漬物をぽりぽり食べた。中まで味がしみしみ。一日漬けたものと比較できないのでなんとも言えないが、手軽に漬物が食べたい人にはオススメ。

本購入

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カラー版 日本美術史

カラー版 日本美術史

 

 

造形思考(上) (ちくま学芸文庫)

造形思考(上) (ちくま学芸文庫)

 

 

造形思考(下) (ちくま学芸文庫)

造形思考(下) (ちくま学芸文庫)

 

 前から気になっていた三冊。読むのが楽しみ。

 

ランチとおやつ

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トマトとバジルのシンプルなパスタと型抜きクッキーを作った。

いつもならトマト缶で作るところをフレッシュトマトで作ったらまた味が違っていて美味しい。作り方はてきとうだが、すごく簡単なので一人暮らしの方には特にオススメしたい。

 

トマトとバジルのスパゲッティ

材料

パスタ…100g

にんにく…1かけ

トマト…大1個

バジル…適量

塩…少々

オリーブオイル…大1~3

 

作り方

前準備…パスタを茹でておく。茹でながらソースを作ると効率が良い。塩を加えて下味をつけておく。

①フライパンを熱し、オリーブオイルとにんにくを入れて弱火でじっくり香りを出す(カロリーが気になる人はオリーブオイルは少量でオススメしていますが、美味しさを追求する場合はたっぷり入れて下さい。そちらの方が断然美味しいです)。

②香りが出たら、きつね色になる前に角切りにしたトマトを投入。弱火~中火で煮る(大体茹で上がるまで煮込んでます)。

③塩で味付けする。麺に下味がついているのでそこまで塩辛くしなくて良い。

④茹でたパスタを器に盛り、トマトソースをかける。バジルを飾り付け、お好みでブラックペッパーやパルミジャーノ・レッジャーノを振りかける。

 

まあこんな感じ。トマト缶で作る時は一気に3,4人分できるので、残ったらタッパーなどに入れて保存すると良い。